個別生産機能について

2014/01/08 更新

 

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個別生産機能の概略

CADデータの取込み

設計者が考えるE-BOMと製造部門が考えるM-BOMが違う事があります。E-BOMからM-BOMに変更するためCADの構成情報から人間の手を介して生産管理用構成情報や手配データを作成します。今までは2つのデータの間に一度人間の手が間にはいると、CADデータが変更されたときも、常に人間の手を煩わして生産管理データを変更する必要がありました。この作業は非常に労力がかかる上に、設計変更の反映漏れにより部品手配漏れなどが発生する事があります。
しかし、「CADデータ変換オプション」を使うことで既に手配(発注)したデータも設計変更があると、ボタンをクリックするだけで不要になった物、追加手配が必要な物を教えてくれ、更にキャンセルできる物があればキャンセル伝票を作成する事も、追加手配の伝票を作ってくれる事も可能になります。この機能により個別生産の生産管理業務は非常に楽になるはずです。

ガントチャート表示、および計画変更機能

製番の手配データをガントチャート表示し、左右にドラッグして日程を調整したり、発注先や作業担当を変更することが出来ます。また、ガントチャートの中で、前工程や部品の準備状況が分かります。窓を開いて一覧で表示することも出来ますが、子部品が全て揃っていれば“○”表示、一部だけ生産が可能な場合は“△”、ゼロ個の部品があれば全く作業ができないので“×”で表示されるので、ガントチャートを一目見れば、今何が出来るかが分かります。

「戦略型納期調整オプション」の利用

協力会社とWebで結び、「納期回答依頼」と「可能納期」をやりとりします。返信されたデータをTPiCS-Xにボタン一つで簡単に取り込むことが出来、ガントチャート表示すると、回答された納期が後工程に対し逆転する場合は、赤表示されるので、問題箇所がすぐ分かります。それを再調整すると、納期変更の伝票データが作成され、協力会社に再送信することが出来ます。

マスター登録不要

「一回限りの生産」を管理することを目的にしているので、予めマスター類を登録することなく、製番計画を作成するだけで生産手配をすることが可能になります。

過去の製番を複写

過去の製番を複写して新たな製番計画を作成することが出来ます。

手配データのパターン化

個別一品生産といえども何等かの繰り返し性が有るはずです。いくつかのパターン化した構成を登録しておいて、製番毎に組み合わせたり、追加したり、削除することで部品の手配などが格段に速く出来るようになります。

変更履歴の世代管理

指定した世代の数だけ変更履歴が自動的に作成されます。

手配データから「製品構成マスター」を作る

一回限りの生産と思っていたものが、好評で標準品にする場合に手配データから製品構成表をボタン一つで作成することが出来ます。

製番の取り消し

万一、商談が成立しなかった場合は、ボタン1つでまだ実績の上がっていないデータを抽出し、キャンセル伝票を自動的に発行することも出来ます。

手配品の処理方法選択

設計変更などで不要になった手配品のキャンセル伝票を発行したり、製番解除をしたりと、手配品の処理方法をマウスの操作だけで選択することが出来ます。

画像データの表示

ガントチャート上ではもちろん、実績インプット画面などから、CADから作成したTIFFファイルを見たり、PDFファイルを見ることが可能です。これにより図面を見ながら受け入れ検査や、製造が出来るようになります。表示可能なファイル形式はTIFFファイル、PDFファイル、HTMLファイル、ハイパーリンクを記述したURLファイル、JPEGファイル、ビットマップ、メタファイル、拡張メタファイルです。

製番別原価管理

標準原価(予算)と実績原価(未完の計画は予算を継ぎ足しして表示)がリアルタイムで対比表示されます。そのため、製造途中で利益を出すための対策が取れます。またそれを別のテーブルに保管し、時系列管理をすることが出来ます。

見積書作成

個別生産のデータを使い、「見積書」を発行することが出来ます。もちろん見積り用の単価を設定したり、見積りだけにデータを登録したり、見積りには反映しないデータを登録することも出来ます。

 

 

 


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